「歯が痛いのに、虫歯があるようには見えない」「昨日まで何ともなかったのに急にズキズキする」——こうしたとき、原因が分からず不安になる方は少なくありません。歯の痛みは虫歯だけが原因ではなく、歯周病や知覚過敏、歯ぎしり、歯のひび割れなど、いくつもの背景が考えられます。なかには歯以外が原因で歯に痛みを感じることもあります。
このページでは、歯が痛い原因を種類ごとに整理し、家庭でできる対処と受診の目安を、葛西のクレア歯科医院がまとめました。ご自分の痛みがどれに近いか、照らし合わせながら読み進めてください。
歯が痛い原因は大きく2種類に分けられる
歯の痛みは「一つの病気」ではなく、原因によってタイプが分かれます。大きく分けると、歯そのものや歯ぐきに原因がある痛みと、歯そのものに原因がないのに歯が痛むように感じる痛み(非歯原性歯痛)の2つです。前者には、代表的な原因である虫歯のほか、歯周病や知覚過敏、歯のひび割れなどがあります。
同じ「歯が痛い」という症状でも、冷たいものでしみるのか、噛んだときに響くのか、何もしなくても痛むのかによって、考えられる原因は異なります。まずは代表的な原因を知り、ご自分の症状の特徴と見比べてみてください。以下では、虫歯による痛みをはじめ、歯周病や知覚過敏、歯ぎしりなど、歯が痛くなる主な原因を順に解説します。
虫歯が原因で歯が痛む場合

虫歯は、歯が痛くなる主な原因の一つです。初期の虫歯では痛みを感じないこともありますが、進行して歯の内部にある象牙質や神経に近づくと、冷たいものや甘いものがしみたり、ズキズキとした痛みが出たりすることがあります。
さらに進行すると、何もしていないときにも強く痛む場合があります。
痛みが一時的に治まっても虫歯そのものが治ったとは限らないため、早めに歯科医院で状態を確認することが大切です。
虫歯以外で歯が痛くなる主な原因
虫歯がないのに歯が痛むとき、次のような原因が単独で、あるいは重なって起きていることがあります。それぞれ痛み方や出やすい状況が異なるため、当てはまりそうなものを確認してみてください。
歯周病による痛み

歯を支える骨や歯ぐきに炎症が広がる歯周病は、初期には痛みが出にくく、進行すると歯ぐきが腫れる、噛むと痛む、歯が浮いた感じがする、といった症状が現れます。歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の奥で細菌が増え、膿がたまると強い痛みにつながることもあります。冷たいものよりも、歯ぐきの腫れや出血をともなうのが手がかりです。
知覚過敏による痛み
虫歯がないのに、冷たい水や歯磨きのときにキーンとしみるのが知覚過敏です。歯の表面のエナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がって歯の根が露出したりすると、刺激が神経に伝わりやすくなります。痛みは一瞬で治まることが多く、持続的にズキズキ痛む虫歯の痛みとは性質が異なります。ただし知覚過敏と虫歯は見た目だけでは区別が難しく、両方が併存していることもあります。
歯ぎしり・食いしばりによる痛み
睡眠中の歯ぎしりや、日中に無意識で歯を強く噛みしめる食いしばりは、歯や歯の周りに大きな力をかけ続けます。その結果、朝起きたときに歯やあごがだるい、特定の歯が噛むと痛む、といった症状が出やすくなります。虫歯がないのに複数の歯が痛む、こめかみやあごも疲れる、という場合は、こうした噛む力の負担が背景にあるかもしれません。
歯のひび割れ・破折による痛み

硬いものを噛んだ衝撃や、長年の噛む力の蓄積で、歯に細かいひびが入る場合があります。ひびは肉眼やレントゲンでは分かりにくく、噛んだ瞬間に鋭く痛む、特定の角度で噛むと響く、といった形で気づかれるケースが少なくありません。ひびが神経まで達すると、冷たいものや熱いものへの痛みが強く出ることもあります。
歯の根の先の炎症による痛み
過去に神経を取った歯や深い虫歯を治療した歯で、根の先に細菌が入り込んで炎症が起きると、噛んだときに響く痛みや、歯ぐきに膿の出口が現れることがあります。以前治療した歯が改めて痛み出したときは、根の中で再び感染が起きているのかもしれません。この場合は、根の中を清掃し直す治療が必要になります。
歯以外が原因の痛み(非歯原性歯痛)
歯そのものには異常がないのに、歯が痛むように感じることもあります。代表的なのが、鼻の奥の空洞に炎症が起きる副鼻腔炎で、上の奥歯が痛む形で現れる場合です。ほかにも、顎関節やあご周りの筋肉の不調、気圧の変化などが痛みに関係する場合があります。
歯が痛いときに確認したい症状
受診前に、痛みの様子を整理しておくと原因の見当がつきやすくなり、診察もスムーズになります。次の項目のうち、ご自分に当てはまるものを確認してみてください。あくまで目安であり、これで診断が確定するものではありませんが、痛みの特徴をメモしておくと役立ちます。
- 冷たいものでしみるが、痛みはすぐ治まる。
- 何もしなくてもズキズキと痛みが続く。
- 噛んだとき、特定の歯だけが響くように痛む。
- 歯ぐきが腫れている、押すと痛い、出血する。
- 朝起きたときに歯やあごがだるい、疲れている。
- 上の奥歯が痛み、鼻づまりや頬の重さもある。
どの項目に当てはまるかで、知覚過敏・歯周病・噛む力の負担・非歯原性の痛みなど、考えられる方向性が変わります。当院では、歯科用CTやマイクロスコープを使った精密な診査で、見えにくいひびや根の状態まで確認し、原因を一つずつ切り分けていきます。
歯が痛いときの家庭での対処と受診の目安

強い痛みが出たときは、まず落ち着いて痛みをやわらげ、その日のうちに受診できないときは早めの受診を検討してください。家庭での対処はあくまで一時的なもので、原因そのものを治すものではありません。
家庭でできる一時的な対処
痛む部分は温めると悪化しやすいため、頬の外から冷たいタオルなどで軽く冷やすと楽になることがあります。痛む側で強く噛まない、患部を刺激しないようにやさしく歯を磨く、といった配慮も有効です。市販の痛み止めを使う場合は、用法・用量を守ってください。ただし薬でしのげても原因が残っていることが多いため、痛みが引いても放置しないことが大切です。
受診の目安
ズキズキする痛みが続く、腫れや発熱をともなう、噛むたびに痛む、市販薬を使う頻度が増えている、といった場合は受診の目安です。とくに顔が腫れてきた、口が開けにくい、痛みが眠れないほど強いときは、できるだけ早くご相談ください。原因が分からない痛みほど自己判断が難しいため、我慢せず早めに当院までご相談ください。
歯の痛みに関するよくある質問
虫歯がないのに歯が痛いのはなぜですか?
歯周病や知覚過敏、歯ぎしり・食いしばり、歯のひび割れ、過去に治療した歯の根の炎症など、虫歯以外にもさまざまな原因があります。また、副鼻腔炎など歯以外の不調が歯の痛みとして現れることもあります。見た目だけでは区別が難しいため、痛みが続くときは検査で原因を確かめることをおすすめします。
歯の痛みはどのくらいで受診すべきですか?
数日たっても軽くならない、だんだん強くなる、腫れや発熱をともなう、といった場合は受診の目安です。顔の腫れや眠れないほどの痛みがあるときは、期間にかかわらず早めに受診してください。
痛みが一度治まれば放っておいてよいですか?
痛みが引いても、原因が治ったとは限りません。歯周病やひび割れ、根の炎症などは、痛みが落ち着いた後も進行することがあります。くり返す痛みや違和感があるときは、早めに一度ご相談ください。
葛西で歯の痛みにお悩みの方はクレア歯科医院へ

歯の痛みは、虫歯だけでなく歯周病や知覚過敏、噛む力の負担、歯以外の不調まで、原因がさまざまです。ご自分では原因を見分けにくく、市販薬でしのぐうちに進行してしまうこともあります。
痛みが続く、くり返す、原因が分からず不安——そうしたときは、葛西のクレア歯科医院へお気軽にご相談ください。歯科用CTやマイクロスコープを用いた精密な診査で原因を一つずつ確認し、痛みの少ない治療を心がけながら、状態に合わせた対応を一緒に考えていきます。